最近オムニチャネルに取り組む企業が多くなり、私たちも多くのお客様からオムニチャネルの実現方法や、データの活用方法についてご相談いただくことが増えてきました。

特にBtoC企業様においては、Push通知をしてみたい
位置情報とアプリを連動させたアプリ通知をしたい
という企業様が増えているように思います。

そこで、今回はそんなオムニチャネルを実現するためには欠かせないアプリ活用についてご紹介したいと思います。

【関連】そもそもオムニチャネルとは
【これで解決!】オムニチャネル実現に向けてやるべきこととは

目次
〇なぜアプリ活用が増えているのか?
〇アプリを活用するメリットとは
〇アプリ活用の国内事例 3選
〇マーケティングプラットフォームを利用したアプリ活用方法
〇あなたもアプリを活用してみよう!

〇なぜアプリ活用が増えているのか?

そもそもなぜアプリ活用が注目されているのでしょうか?

一番の理由として、顧客行動の変化があげられます。
2006年から2016年の10年間の市場の動きを見てみるとスマートフォンの接触状況は、3%から23%と劇的に増加しています。
さらに、アプリとブラウザの利用状況を比較してみるとアプリ利用は72%とブラウザの2.5倍にもなっています。

より多くの人がアプリで情報を得るようになってきたため企業側もアプリ活用に注目しはじめたのです。

〇アプリを活用するメリットとは

では、アプリによるマーケティングを推進するとどんなメリットがあるのでしょうか?
アプリ活用には次の3つのメリットがあります。

①クーポンやポイントをユーザーに合わせて配信できる
②Push通知でユーザーの欲しいときに欲しい情報を提供できる
③ブラウザより操作性に優れている

それぞれ詳しく見ていきましょう!

①クーポンやポイントをユーザーに合わせて配信できる

アプリを利用すると、ユーザーの購買状況やアプリの閲覧状況により、それぞれのユーザーに適したクーポンやポイントを配信できます。

例えば、紺のワンピースと冬物のセーターをよく閲覧しているユーザーAに対しては紺のワンピースとセーターのセット割引をクーポンで配信することが可能なのです。

また、アプリECサイトでの購買額が1か月で5万円以上のユーザーには20%OFFのクーポンを配信する、ということもできます。

普段ユーザーが持ち歩いているデバイスに、最適なタイミングでユーザーの欲しいクーポンを届けられるのがブラウザに勝る最大のメリットです。

②Push通知でユーザーの欲しいときに欲しい情報を提供できる

Push通知により、セール情報だけでなく①のようなクーポンやポイントをリアルタイムで届けることが可能です。

さらに、GPS機能を搭載すれば、店舗付近にいるユーザーに対し、今行われているセールの情報や新作の情報を提供でき、来店率UPにつなげられます。

真のOne to Oneマーケティングを実現するならばアプリの導入は必須といえるでしょう。

【参考】One to One マーケティングとは
【本当に可能なのか?】One to Oneマーケティングの正体とは!?

③ブラウザより操作性に優れている

ブラウザとアプリを比較してみると、圧倒的にアプリの方が動作が早いです。

アプリによってはWi-Fi環境になくても閲覧可能なものもあるためブラウザより使い勝手が良いでしょう。
さらに、スワイプ機能といったスマホ特有の操作が可能であるためストレスなく簡単に情報を閲覧できます。

もちろんアプリ導入にはデメリットもあります。その最大のデメリットは開発コストの高さです。

しかし、費用対効果を考えればアプリ導入は効果的なマーケティング手法です。
アプリを導入する際は、実装後すぐに活用できるようあらかじめ使い方を決めておきましょう。

〇アプリ活用の国内事例 3選

これまでアプリ活用のメリットをお伝えしましたが、まだ具体的な活用方法委のイメージが湧いていない方も多いかと思います。
そこで、ここではアプリマーケティングに成功している3つの事例をご紹介します!

①株式会社メガネスーパー

メガネスーパーによる「コンタクトかんたん注文アプリ」は、リピート購入を容易にするアプリです。

【アプリ内容】
このアプリでは、過去にメガネスーパーの店舗で購入したコンタクトレンズを1タップで注文・配送ができる仕組みになっており、一度でもメガネスーパーでコンタクトレンズを購入していれば何度でも追加で購入できるため、欲しいときに簡単に購入することができます。

さらに、コンタクトレンズの買い替え時期やレンズ交換時を知らせる機能も搭載されているためコンタクトレンズユーザーには嬉しいアプリとなっています。

シンプルで使いやすい機能が反響を呼び、売上も2倍以上に伸びています。
さらに、必要なデータは、アプリと店舗のデータ連携だけなので、簡単に実装可能です。

リピート購入率の高いコンタクトレンズだからこそ、必要な機能に絞ることで新たな顧客体験価値を提供していると言えます。

詳しく知りたい方はこちら!↓↓↓
メガネスーパー川添氏が語る ”本当は教えたくない”オムニチャネル最前線

②株式会社ジーユー(GU)

最新ファッションをお手頃価格で購入できるGU。
そんなGUによるアプリは、単なる情報提供だけでなく、日常的にファッションを楽しむためのコンテンツが豊富なため購買機会以外にも使いたくなるアプリです。

【アプリ内容】
GUアプリをダウンロードすれば、会員限定価格で商品を購入できるだけでなく、お得な「デジタルチラシ」でGUの最新情報がわかったり、スタイリング投稿や商品リサイクル、ゲームで遊ぶだけでポイントが貯められたりとお得な情報で満載です。

さらに、「GU-SHARE」でユーザーのリアルな着こなしを見ることができたりPush通知で自分向けの新作ニュースやトレンドニュースが届くなど顧客の体験価値を高める機能が揃っています。

顧客のニーズを適切にとらえられているこのアプリは200万以上のダウンロード数を記録し、Push通知希望者も80%越えとアプリによる囲い込みに成功しているケースであるといえるでしょう。

GU-SHAREによるリアルな着こなしから新たなスタイルを確立したりポイント数と購入額の相関を分析すれば、更なる売上向上が見込めそうですね。

③株式会社ラウンドワン

最後にご紹介するのは、お得で便利で楽しいと評判のラウンドワンによるアプリです。
サービス自体をより楽しむためのエンターテインメント業ならではのコンテンツを提供しています。

【アプリ内容】
ラウンドワンのアプリの特徴は、配信されるクーポンの多様さにより圧倒的なお得感を提供していることです。

さらに、ボーリングのレーン予約機能やスコア管理機能により、ラウンドワンの利用を便利にしていたり、他のゲームアプリ経由で来場したユーザーには他のゲームアプリとコラボした「アプリゲーム大会」を行ったりすることで来店率UPを促しています。

「アプリゲーム大会」の上位入賞者には豪華な景品がもらえるなど店舗だけでなく、アプリでも楽しめるところが特徴的です。

顧客体験価値をエンターテイメントにフォーカスすることで複合エンターテイメントとして成功している一例といえるでしょう。

〇マーケティングプラットフォームを利用したアプリ活用方法

マーケティングプラットフォームではすべてのデータを1ツールで管理することができるため
データマーケティングを容易に実現できます。

アプリでの活用法としては、今までご紹介してきた店舗とECデータによるクーポン配信やPush通知だけではありません。
アプリデータとWebアクセスデータを活用することにより、アプリとブラウザでの広告投資の最適化を行うこともできます。

例えば、アプリでしか情報収集しないユーザーにはアプリのみにお得な情報や新着情報をお届けすることが可能です。アプリヘビーユーザーにはWebでの広告費がかからないためその分の広告費を新規ユーザー獲得に使うことができます。

また、アプリを全く使わないユーザーに対しては、Web広告でアプリ活用を促すことにより、アプリでの顧客接点機会を促し、利用率UPにつなげることもできます。

このようにWeb×アプリでのデータマーケティングは、必要なデータが統合されていなければ実現できません。

1ツールであらゆるデータを統合し、更に活用までできるマーケティングプラットフォームだからこそできるといえるでしょう。

〇あなたもアプリを活用してみよう!

いかがでしたでしょうか?

市場では、徐々にアプリの利用率も高まり、アプリによるマーケティングに本腰を入れる企業も増えてきています。

一口にアプリ活用といっても、その使い方はさまざまです。
それぞれのビジネスモデルにあったアプリ活用方法を見つけ出し、真のOne to Oneマーケティングを実現するのもいいかもしれません。

アプリの活用方法にお困りでしたら、お気軽にご相談ください。

弊社が提供している マーケティングツール『b→dash』 は、マーケティングプロセス上に 存在する全てのビジネスデータを、ノーコードで、一元的に取得・統合・活用・分析することが可能なSaaS型データマーケティングプラットフォームであり、BtoC業界を中心に、様々な業種・業態のお客様にご導入頂いております。

Editor Profile

  • 福井 和典

    株式会社データX マーケティング管掌執行役員

    日本IBMにてシステムエンジニア、GREEにてCRM領域のオペレーション企画、PwCでの業務コンサルタントとしての経験を経て、2016年よりデータXに入社。データX入社後は、カスタマーサクセス部門に在籍し、小売/金融/アパレル/ECなど幅広い業種に対するb→dash導入支援を統括。
    その後は、主にb→dashのマーケティング/広報/PR活動や事業企画に従事。

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